3年ぶりの関西
阪神百貨店の沖縄物産展でのライブの依頼の電話には涙が出そうになった。いや確か涙出てたぞ。。
僕にとってのコロナは、プラスになることもマイナスになることも沢山ある。地方に行けないもどかしさは、再スタートする不安を伴う。僕はもともと小心者で、人見知りが激しいほうだから、また一からとなると消極的になる。
3年ぶりに新幹線に乗る時も不安の方が大きかった。でも、急に関西にいる色んな顔が浮かんできて、みんなに会いたくなった。「みんな来てくれると良いなぁ。。」そう思うんだったら、最初からみんなに連絡してライブのお知らせでもしたら良いのに、なんの性格が邪魔をするんだか、SNSでのお知らせだけして、みんなが来るのを期待している。もっと商売っけがあって、セールストークを図々しくできたら良いのだけど、どーもね。。
3年ぶりの関西は、兵庫の宝塚鉄板焼きお好み焼き「りょうちゃん」から始まった。オーナーの亮とはもう十何年の付き合いだけど、この店をオープンしたのは3年前ってことで、僕も初めて行くし、ライブも初めてさせてもらう。久しぶりの関西には、僕にとってなんだか良い条件で亮が「めっちゃ狭いですけど」って言ってきたけど、それも肩の荷が降りる言葉だった。
初めての場所や初めましてが多い時には、どうしてもカバー曲を多投する。この日もそうやって始めて行ったんだけど、亮が配信ライブをお店でお客さんと見てたりしていて、オリジナルも何曲か知っている。嬉しい。
僕はシンガーソングライターだから、歌詞も曲も声も歌も全てで評価されることが一番嬉しい。
ついでに顔も^ ^
お客さんはみんな楽しむことが上手で、お酒とお料理と友達同士の会話もライブも、嬉しそうに楽しんでた。コロナ真っ只中ではなかったお囃子や指笛が聞こえると、歌うこっちも熱くなる。
明日は朝から阪神百貨店で歌うし、今日はマイクを使わない生歌だから、喉に気をつけてお酒を控えて、セーブしなきゃ!って思ってたのに、もう今日で喉が枯れてもいーや!ってなっていく。この性格は昔から変わらない。良くも悪くも行き当たりばったり、石橋を叩いて渡れない。
常連客のお嬢さん、姉妹のまこちゃん10歳と4まおちゃん4歳がいて、まこちゃんが誕生日だったと言うことでみんなでお祝いをする。お客さんみんながこの二人のお父さんお母さんみたいで、一緒にその成長を喜んでる。これも地方ならではで嬉しくなる。二人はギターや三線に興味を持ったみたく、空いた時間に触りにくる。ほんとにかわいい。
僕の不安もいつしか治まり、この場所にいることが嬉しくなっている。やっぱりライブはいいなー。「同じ釜の飯を食う」ってあるけど、同じ時間を共有して楽しんで同じ気持ちになってそれぞれの人生を想うことがライブだよね。それができた時に今日は良いライブだったなぁって思うじゃないかな。
僕の3年ぶりの関西ライブは、嬉しく楽しく、出会いと再会があり、「よし、また頑張っていく!」と言う勇気をくれた。
葛飾北斎の「年を取れば取るほどもっと上手くなる!」ように、僕ももっともっと上手くなる!
最高にシビれる曲を、最高にシビれる歌を、最高にシビれるライブをするぞ。
そんな気持ちになってこの日は眠りについたよ。
みんなありがとう。