降音の風

紛争が絶えない地域でも夜空を見上げれば輝く星があって、昼間の争いが嘘の様に静まり返ってるんだろうか。

　僕が書く曲は理想論的な発想で、もしかしたらリアリティに欠けるのかもわからないけど、きっと多くの人は「そうあってほしい」という願いの様なものを同じ気持ちで持ってると信じてる。って思いもまた理想なんだけど。

特に音楽なんてジャンルはあれど派閥なんかあるはずもなく、金持ちも貧乏もなく、空と海と大地があり、そこに澄み渡る音楽があって、誰のものでもない。

平和の中にも争いの中にも音楽がある。太鼓を叩けばそれはもう音楽なわけで、この星は音楽で溢れている。

　僕らは降音（オリオン）の風に吹かれながら生きてるのだ。

　　　　降音の風

届くと良いな　この想いが君に

星空の下でさえ　寝苦しい夜には

瞼を閉じていても　涙が頬に光る

この青は空の色　この星は一つの丸

遮るものは何もない

僕も君も同じ風に吹かれてる

空から降りてくる　祈りのような音色は

爆音の中にも　決して埋もれない

大地を潤して　綺麗な花を咲かす

この青は海の色　この命はただ一つ

見渡す限り広がる

君も僕も同じ波に揺られてる

生きていくことは　愛し合うということ

君のために祈るのよ　僕らの未来のために

この青は星の色　この願いはみんなのもの

貧しさも豊かさも　同じ大地の上に立つ

遮るものは何もない

僕も君も同じ風に吹かれてる

君も僕も同じ波に揺られてる