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受け継いでくもの♪
おじぃは三線の名手だったようで、何かお祭りや会合がある度に呼ばれて、歌いに行ってたという。おじぃの三線もっと聞いていたかったなぁ。今ではあまり覚えてない。今ならどんな風に感じるだろうな。
野村流の工工四集と手作りの譜面台がおじぃの肩身だ。
そんなおじぃの三線を聞いて親父も三線を練習していたそうだ。当時は今みたいに手軽に買えるもんじゃなかったから、芭蕉の木を少し切り込んで、樹液を空き缶に垂らし、それを何度か繰り返すことによって固まった樹液が頑丈になり三線のボディになる。そこに丁度良い木を見つけてきて竿を作り、魚釣り糸を弦にしてお手製の三線を作る。
家に持って帰ったらおばぁに怒鳴られるから、畑にバレないよう隠して、バレないように練習してしていたそうだ。
親父も手を怪我してなかったら今頃は三線の達人だったかもしれないな。
今は三線始めたけりゃ簡単に手に入るし、飽きたら簡単に辞めてしまう。
今日は三線の発表会がある。3度目になる。
1度目はオンライン。2度目は無観客。
今回ようやく人前で発表する。
習って来たものを発表するのではなく、三線を続けてきていることを発表する。曲はなんでも良い。好きな歌が一番良い。
おじぃがいたらゲストで弾かせたかっなぁ。親父が足が悪くなければ呼んで審査委員長にさせたなぁ。
ウマイヘタはどうでもいい。ヘタなら尚いい。
三線を鳴らすという事が全て。
人前で緊張してまた三線と向き合える。
今日は楽しみで仕方ないのだ。